書籍の紹介と使い方(35):英語舌のつくり方

基本情報

タイトル:英語舌のつくり方
版元:研究社
価格(Amazon.co.jp):¥1,575
オススメ度:★★★☆




タイトルからもおわかりになられるように、問題を解いていくようなテキストではなく「発音」について解説している書籍です。

子音の出し方とその重要性からはじまり、母音、リエゾン、リダクション、イントネーションなどについてかなりわかりやすく解説されていますし、これは日本語書籍ならではですが「何故、日本人の英語が自然な英語に聞こえないのか」という理由についても触れられています。

ジャパニーズアクセントの癖や日本語の発音ルールなどをきちんと理解すれば、スピーキングの力が向上するだけではなく、リスニングの理解力もグンと上がります。「話したセンテンスの中の単語全てを理解していなくても、要点だけ抑えてしまえばなんとなくわかる」といったようなことを聞いたことがあるかもしれません。この「要点」というのを掴むのにはある一定のルールがあり、それはイントネーションやリダクションといったことを理解していて初めてわかるものですし、それさえわかっていれば「なるほど。そこがポイントなわけだな」といった具合に、常に全力で聞いていなくてもわかってしまうものです。

正直、TOEICの本試験間近、或いは、3ヶ月以内にどうしても出さなければいけないスコアがあるといった人にはまったく向いていない本ですし、購入する意味はまったくありませんが、もっと長いスパンで考えている方や、TOEICにとどまらない英語力を身に付けたいと考えている方にはオススメできます。

この本で書かれていることは、基本的には「”発音””スピーキング”のルール」ですので、各音の詳しい解説が欲しいという方には「リスニングはこう学べ」などで、細かく解説されていますのでそちらを参考にしてみてください。この「英語舌のつくり方」と「リスニングはこう学べ」では多少、説明が重なっている部分がありますが、セットで学習すると”発音”に対する考え方は変わると思いますし、リスニング力向上にも効果的です。



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