各メディアを使った学習方法 (02) : フリーペーパー・洋書

お住まいの地域に英字のフリーペーパーがない場合にはウェブサイトを通じて購読できる場合もありますが、その多くの場合では送料等のお金がかかってしまいますし、同じお金を使うのなら他に使い方があると思うのであまりお勧めはしません。ですが、運よくお住まいの地域で手に入るようであれば意識して手にとってみても良いかと思います


とはいっても、フリーペーパーを手に入れたからといって全ての記事を読む必要はありません。他にやるべきことはたくさんありますので、パラパラとめくってみて面白そうな記事があればその部分だけをサラっと読み流し、使えそうな単語の1つでも見つかったらそれで良しだと思います。面白そうな記事がパっと見でみつからなければ元にあった場所に戻すか、捨ててください。

つまり、日常の中で一瞬だけ英語を意識するというのに役立てる程度で、そこから何かを学ぼうなどと思わなくていいです。ちょっと見るだけ。そんな感じで十分です。

多くのフリーペーパーではネット上でも記事が読めるようになっていますので、実際のところ外出先で手に入れる必要もないのですが、ネット上でもしっかり読む必要はありません。気になる記事があれば読んで頂いてももちろん構いませんが、特にお勧めもしません。各サイトでフリーペーパーの配布場所などを簡単にチェックして、たまたま近くに行った時に、たまたまそのことを覚えていたら手に取る程度でかまいません。

以下に代表的なものを2紙のみご紹介します。

METROPOLIS 

配布場所はトップページ一番下「Metropolis」というメニューの中の「Distribution Points」というところをクリックすることで確認することができます。

TOKYO NOTICE BOARD

配布場所はトップページ左にあるメニューの一番下「Information」というメニューの中の「Distribution Points」というところをクリックすることで確認ができます。

洋書

フリーペーパーと比べてどうしてもお金はかかってしまいますが、時間とある程度のお金がある場合にはオススメできます。

洋書を使っての学習方法でよく問題にあがるのが「多読と精読」についてです。「多読」はとくかく多くの本を読むことを目的とし、「精読」は数をこなすというよりも1冊ずつ丁寧に意味をきちんと理解しながら読み進めるということだと思います。

さて、この2つ。どちらが正しいかといいますと、英語を学ぶという意味では「どちらも正しい」と考えています。ですが、とりあえず「TOEICで高得点が取りたい」という方にとっては「多読」の方をオススメします。

「精読」は物語もきちんと理解できますし、読み終えたときの達成感も「多読」と比べてあるかもしれませんし、学ぶことも多いかと思います。しかし、(学習者のレベルにもよりますが)非常に多くの時間を費やさなければならないのも確かです。

TOEICの学習において、ひとつの学習に多くの時間を費やすということはデメリットでしかありませんし、逐一単語や熟語を調べてまとめあげるという作業によって集中力ややる気を失ってしまう可能性があります。またTOEICのパート7を解くにあたって最も重要なのは「素早く文章の大意と重要なポイントを掴む」ことですので、「精読」に慣れてしまってもかえってそれが逆効果ということにもなります。

日本語の小説(特に古いもの)なら読んでいる時にわからない単語が出てきても、なんとなくで読めてしまうものです。TOEICにおいても、重要なのはその「なんとなく読めてしまう」ということ。ですので、TOEIC受験の予定がない方でも、はじめは「多読」からはじめることをお勧めします。

「多読」をする際には、一応マーカーのようなものを用意します。はじめのうちは、わからない単語ばかりかもしれませんが、とにかく読み進めます。読み進めているうちに「作品全体の解釈にかかわるキーワード」や「何度も何度も繰り返して登場する単語」というものが出てきますので、その時になってはじめてマーカーでその単語や熟語に線を引いたりポスト・イットで目印をつけたりし、その場ですぐに意味を確認するのではなく、その日の読書を終えた段階、或いは、作品を読み終えた段階になってその意味をチェックするようにします。

オススメの洋書は「書籍レビュー一覧」のページにいくつか載せてありますので、参考にしてみてください。

ちなみにマーカーとは書きましたが、私の場合には本に色を付けてしまうのが嫌いなため、ポスト・イットのスリム見出しというものを以下の画像のような感じで使っています。とても小さな付箋ですので、洋書を読んでいる時以外にも使えて大変便利です。


読んでいる最中にはポスト・イットを傍らに置き、気になる単語が出てきたらとりあえず張るだけ張っておき、その章を読み終わった後や時間のあるときなどに辞書で意味を確認します。



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