書籍の紹介と使い方 (16) : English Grammar in Use

基本情報

タイトル:English Grammar in Use
著者:Cambridge University Press
ページ数:390ページ
価格(Amazon.co.jp):¥3,160
オススメ度:★★★★☆


概要

・当ブログいちおしの文法書です。
全て英語で書かれていますが、英語を第二言語として学習している方向けに出版されているものですので、説明に使われている英語は非常にシンプルでわかりやすいです(高校卒業程度の英語力があれば問題ないですし、中学生卒業程度でも平気かもしれません)。
・見開き左側のページに解説があり、右側にページに練習問題というかたちです。

収録内容

・145項目に分けられた基本的な文法事項の解説
・不規則変化する動詞の一覧
アメリカ英語とイギリス英語の違い
・巻末の確認テスト
・CD付属

基本的な使い方 

はじめから1ページずつ解説を読んでそれに関する練習問題を解き、次の項目へ移るというやり方でもいいですし、必要な部分だけ読んでいってもかまいません。ですが、基礎的な文法事項(現在形、過去形、現在進行形など)の中にも日本の学校では習わなかったようなことが書いてあるので、どちらかといえば一応全部読んでみることをお勧めします。

実際には練習問題を解かずに解説の部分を読んでいくだけでも意味はあると思いますが、全体で145項目、各項目ごとの解説を読むのに30分もかからないですので、定期的に読み続けていれば20日も掛からずに読み終わるはずです。

一通り読み終わったら、巻末の確認テストをし、勉強不足だった箇所の解説を読み直すと同時にその練習問題もしてみるといいかもしれません。

より具体的な使い方(追記)

1:まずは見開き左側、文法事項が書いてあるページを読む。
2:読みながらわからない単語があれば簡単に印だけをつける(非常にシンプルな単語で説明されているので、全くわからないような単語に遭遇することはほとんどないと思います)。
3:特に気になる(知らなかった)部分にはマーカーを引くなど、なんらかの目印を。
4:右側の「Exercises」は気にせず次のUnitへ。
5:1日で進む分量(5Unit分程度?)が終わったら、目印をつけた部分の復習。もし、知らなかった単語があれば、後で「専用単語帳」へまわせるようにストック。
6:時間があれば別売りのWorkbookにトライ。

7:一通りすべての文法事項に目を通したら、巻末の「Study guide」へ。問題数はそれほど多くないので一息に終わらせてしまってください。
8:「Study guide」の答え合わせをしたら、ページ右側にある「STUDY UNIT」という部分に注目して、該当するUnitを再確認し「Exercise」をやってみる。
9:それでも尚、間違ってしまうような問題が見つかれば「誤答ノート」へ追加。
10:後はとにかく誤答ノートに取り組むか、時間が経って理解が曖昧になったら文法事項を見直す。

特に「English Grammar in Useに関すること

試験間近の方にはとにかく模試とテキストを繰り返して頂きたいのであまりオススメはできませんが、試験まで2、3ヵ月の時間がとれるという方にはぜひ一通り目を通して頂きたい1冊です。

”TOEIC”というキーワードで文法書をネットで調べると、どうしても「高校総合英語 Forest」などの文法書がひっかかりがちです。評判も上々の文法書ですのでそちらを購入する方が多いと思いますが、(「Forest」が使えない文法書であるとはいいません)英語を勉強しているのですから、英語圏の子どもたちがそうであるように英語で学ぶのが最良であると思います。また、既に「Forest」を持っていたとしても、買って損はないテキストだと思います。

本書はイギリスの名門ケンブリッジ大学の出版物で世界的な信頼も厚く、海外の語学学校やESLなどでもよく使われるテキストです。いわゆる語学留学で海外の大学にあるESLや私立の語学学校に行った時に使うのがこの書籍や「New Headway」というテキストです。つまり、わざわざ海外に行かなくてもそれらの本を購入して勉強するだけで「文法事項」の面ではほとんど同じ環境を作ることができます。

注意点としては、同書には日本人向けへの翻訳版もあることです。翻訳版を買うくらいでしたら、それこそ「高校総合英語 Forest」を買った方が良いと思いますので、間違ってそちらを購入されないように注意してください。とにかくオススメの1冊です。





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