タイトル:Mastering The American Accent
版元:Barrons Educational Series Inc
価格(Amazon.co.jp):¥2,247 ※洋書は価格変動が激しいのでご注意ください。
オススメ度:★★★★★
収録内容
「各母音についての説明」
「母音についての詳細な説明と区別の仕方」
「各子音についての説明」
「問題となりがちな子音についての説明」
「シラブルとストレス」
「内容語とストレス」
「イントネーション」
「ネイティブのように話すコツ」
「例外について」
「各国の学習者向けガイド(日本人向けももちろんあります)」
と大きく分けて10の章から構成されています。付属しているCDは4枚。
その他、ページの間に「ありがちな間違い」や「第2言語としての英語をマスターした人々からのアドバイス」なんかも書いてあったりして、なかなか興味深いです。
特に「Mastering The American Accent」に関すること
あなたが「クイーンズイングリッシュにしか興味ないから」という人でないのであれば、このテキストがスピーキングとリスニングという面では最も優れたテキストといえるかもしれません。
全て英語で細かいルールまで書かれているのですが、英語学習者向けのテキストですので難しい表現は一切使っていないですし、初学者であれば、日本の学校ではことごとく無視されてきた英語のルールがいかに重要な要素であったかも思い知ることになるかと思います。そういった意味でも、これから英語を勉強していこうという方にはこの本からスタートしてほしいと思いますし、既にある程度の知識を持っているという方も新たな発見がきっとみつかる良書だと思います。
日本人の英語がネイティブスピーカー(だけではなく、第2言語同士の会話でも)に伝わりにくい原因の1つとして、基本としてReductionやStress, Content word, Syllableといったことを全く理解しておらず、むしろそんなことを知っていたり拘っていたりするのは「英語オタク」くらいのものだといったようなとんでもない勘違いをしているということがあげられると思います。
本来であれば、先に上げたReductionやStress, Content word, Syllableといったことを全員が最低限のレベルとして学習するべきで、むしろTOEICなんかの情報処理能力テストの方がよっぽどマニアックという扱いであるはずです。そして、最も重要な部分を「そもそも知らない」というかたちですっ飛ばしたあげく、そのマニアックなものの対策ばかりをたてているので、勉強量のわりに高得点が取れなかったりするのだと思います。
テキストはその気にさえなれば1週間程度でおおまかな内容を把握できるくらいきちんと
構成されていますので、TOEICの得点にしかこだわりがないという人でも、3ヶ月から半年以上の期間がとれるのであれば是非取り組んでみて頂きたいですし、なんだか行き詰まってしまっている人にもオススメです。さすがに一通りサラっと読んだだけで抜群の効果が出るなんていう甘いことはないですが、繰り返し読んで常にルールを意識することができるようになれば、リスニングパートなんかでは顕著にその効果があらわれると思いますし、実際に話す場面でもかなり楽になると思います。 この「Mastering The American Accent」で発音とリスニングを、「Oxford Picture Dictionary」で本当に使える英語を英語として理解し、「English Grammar in Use」で文法を簡単におさらい。「The New Headway」で総合的な英語を学習すれば、もはやTOEICに照準を合わせなくても楽に満点近くが取れると思いますし、それ以上の学習をしようとした時や、実際に英語を使わなければならないという状況になった時にも対応できる力をつけることができるはずです。
正直なところ、後で「騙された!」などと言われても困るのですが、特にこの「Mastering The American Accent」と「New Headway」だけは騙されたと思ってでもチャレンジしてみて頂きたい超優良テキストだと思います。
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