発音とアクセント(02) - "R"と"L"の違い

"R"と"L"の違い

正 直なところ""R"と"L"の違いについてはあらゆる場所で言われ続けすぎて、とりあえず「日本人は"R"と"L"が使い分けられないとでも言っておけば いいんだろ」みたいな感じになっている印象を受けます。個人的な印象としては、なんとなく我々が自信を持てないだけであって、実はみんなそれなりに意識を して発音しているので、そんなに問題ないという気もしますし、前回取り上げた"Shi"と"Si" の違いや母音を含む・・・例えば"Cat"や"Apple"といった単語が正しく発音できないという人の方が多いようにすら思います。

とはいえ、一応解説はします。とりあえず、以下の動画をどうぞ。



なんとなく違いはわかりましたでしょうか?おそらく、上の動画だけではいまいちだと思いますので、続けて下の動画もご覧ください。



では、簡単なまとめを・・・

聴く際に注意すべきポイント

"R"・・・"L"と比べて、暗く曇った音ですし。先頭にくる場合には「ぅらいと(Right)」もっと極端に書けば「ぅあいと(Right)」のように聞こえます。

"L"・・・"R"よりも明るい音になります。どちらかというと"R"よりも日本語のラ行に近い音かも知れません。

発音する際に注意すべきポイント

"R"・・・舌の形と位置はご存知の通り、丸めこむように(巻くように)して、且つ、舌先が口の中のどの部分にもあたっていないという状態がベストです。
2番目の動画の中では海賊になったつもりで、唇は「軽く笑っているような形」と言っていますが、唇をすぼめて前回の"Shi"と同じくらい極端にやってもいいかもしれません)でも大丈夫です。
そこから最初の0.3秒くらいは低い音で「うーー」と言ってから(イメージではなく実際にそう発音してかまいません)全ての単語を発音します。

「ぅーーあいと」です。

"L"・・・動画の中でもあったように、"L"は明るい音ですので「ラララー」と歌っているような時の舌の位置、或いは、「らりるれろ」を口を大きく開けて全力で言った時の舌の位置が適切です。舌先を上の前歯に当てた状態から、口を大きめにあけて、「ラ」と言った瞬間に舌先が今度は舌の前歯につくような感じで、

「ラいと」です。

ちなみに、単語の最後にくる"t"のような子音は、(日本人のイメージからすると)ほとんど発音なくて大丈夫です。この件については、また別の記事で扱おうとも思いますが、さわりだけ説明しますと「Right」という単語でしたら「ぅーーあいっ(とぅ)」といった感じで「とぅ」の部分はもうほとんど空気を外に出している音だけといった感じで発音してもらえばそれっぽくなると思います。

なんとなく理解できましたら、もう1度1番目の動画に戻って確認してみてください。暗く曇った音が「R」で、明るく通った音が「L」です。

※前回と同様に、日本語的にはどちらも「ラ」ですし、「まぁ、 違うと言えば違う音だよね」くらいのものなので、あまり意識せずに発音しがちですが、こちらが完璧に理解していなくても、(或いは、自分で発していて違いがわからなくても)理屈として口の動きや舌を置く場所を知っていて使い分けていれば、意外と向こう(英語圏の方々)は違いを認識してくれますので、「意識」するというのは大切なことだと思います。加えてその発音に対する意識は「リスニング力の向上」にも役立ちます。



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